アーユルヴェーダを始めようとすると、聞いたことのないハーブの名前が並んで戸惑うことがあります。けれど実際には、台所にあるスパイスの多くがアーユルヴェーダの素材です。
この記事では、手に入りやすい5つを、性質と使い分けで整理します。
5つの性質
| スパイス | 味 | 温冷 | 向くとされる状態 |
|---|---|---|---|
| クミン | 辛味・苦味 | 温める | 消化を助けたいとき全般 |
| コリアンダー | 甘味・渋味 | 冷ます | 熱がこもっているとき |
| フェンネル | 甘味 | 冷ます寄り | 食後の張り、ピッタの調整 |
| 生姜(シュンティ) | 辛味 | 温める | 重さ、消化力の低下 |
| ターメリック | 苦味・辛味 | 温める | 日常の食事全般 |
覚えておくと便利なのは、温める系(クミン・生姜・ターメリック)と冷ます系(コリアンダー・フェンネル)という区分です。この2つを、そのときの状態で選び分けます。
体質と季節での選び分け
- ヴァータが乱れているとき:クミン、生姜。温めて消化を助ける
- ピッタが増えているとき:コリアンダー、フェンネル。強い辛味は控える
- カパが増えているとき:生姜、こしょう。しっかり温めて動かす
- 夏:冷ます系を増やす。冬:温める系を増やす
まず作るなら CCFティー
クミン・コリアンダー・フェンネルを等量で煮出すCCFティーは、温める性質と冷ます性質が混ざるため、3つのドーシャのどれにも使いやすいとされます。
作り方は、各小さじ2分の1を水400mlほどで5分から10分煮出してこすだけです。白湯の代わりに日中の飲みものにできます。
料理での使い方
- 油で香りを出してから使う:スパイスの性質は油に移りやすいとされます
- 豆料理には温める系を:豆は張りを起こしやすいとされ、ヒングやアジョワンを加えるのが伝統です
- ターメリックは牛乳と:温めた牛乳に加える形が古典的な使い方です
- 食後にフェンネル:インドの食堂で食後に置かれているのはこの発想です
買い足すなら
台所のスパイスで慣れてきたら、配合されたものに進みます。消化を助けるトリカトゥ、めぐりを整えるトリファラが代表です。ハーブ全体の見取り図は代表ハーブ10選にまとめています。
本記事はアーユルヴェーダの伝統的な考え方を知識として紹介するものであり、特定の食品の効果効能を示すものでも、病気の診断・治療・予防を目的としたものでもありません。持病のある方、服薬中の方、妊娠中の方は、必ず医師などの専門家にご相談ください。


