アパリグラハ
Aparigraha / अपरिग्रह
Definition
必要以上に物や地位、関係を所有し執着しないという考え方。ヤマ(八支則の第1段階)に含まれる5つの戒めの一つ。
アパリグラハとは
アパリグラハは、ヤマ(八支則の第1段階にある5つの戒め)の一つです。
必要以上に物や地位、人間関係を所有し執着しないという考え方を指します。持たないこと自体が目的ではなく、執着によって心が乱れるのを防ぐための態度とされています。
ヤマの中での位置づけ
ヤマに含まれる5つの戒めのうち、アヒンサー(非暴力)・サティヤ(正直)・アステーヤ(不盗)・ブラフマチャリヤ(節度)に続く5番目に置かれます。
前の4つが他者との関わり方を扱うのに対し、アパリグラハは物や状況との関わり方を扱う戒めとされています。
現代の暮らしとの違い
ミニマリズムや断捨離は、持たない暮らしという形の面でアパリグラハと似ています。ただし、アパリグラハが指すのはあくまで心の状態です。
物を減らしても、減らしたこと自体に執着すれば、アパリグラハからは離れてしまうと考えられています。量を減らすことより、必要以上に握りしめない心の持ち方に重心があるとされます。
アーユルヴェーダとの接点
アーユルヴェーダのサドヴリッタ(良い行いの規範)にも、欲を過剰に持たないことを説く項目が含まれます。
ヨガのヤマとアーユルヴェーダの生活規範は、別の体系でありながら同じ方向を向いているとされています。
本項目は伝統的な考え方の紹介であり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。心の状態に不安がある方は専門家にご相談ください。
FAQよくある質問
アパリグラハとは何ですか?
必要以上に物や地位、関係を所有し執着しないという考え方です。ヤマに含まれる5つの戒めの一つとされています。
物を持ってはいけないという意味ですか?
物を一切持たないという意味ではないとされます。必要以上に握りしめず、執着しない心の持ち方そのものを指すとされています。
ミニマリズムと同じ考え方ですか?
形は似ていますが、扱う対象が違うとされます。ミニマリズムが物の量を扱うのに対し、アパリグラハは心の執着を扱う考え方です。