アーユルヴェーダの用語・読みものを一語ずつ引けるオンライン辞典
古典・歴史

ウパヴェーダ

Upaveda / उपवेद

Definition

ヴェーダに付随する応用的な知識体系の総称。アーユルヴェーダはこの一つに数えられる。

この項目のポイント

  • ウパヴェーダはヴェーダに付随する応用知識の総称
  • 医学(アーユルヴェーダ)・兵法・音楽・建築などが数えられる
  • アーユルヴェーダはアタルヴァ・ヴェーダのウパヴェーダとされるのが一般的

ウパヴェーダとは

ウパヴェーダ(Upaveda)は、ヴェーダに付随する応用的な知識体系の総称です。ウパ(upa)は近い、副次的なといった意味を持ちます。

ヴェーダそのものを正しく読み解くために整えられた学問がヴェーダーンガであるのに対し、ウパヴェーダは生活の中で使われる実践の知識を指します。

数えられるもの

伝統的に次の4つが挙げられることが多いものの、文献によって顔ぶれは異なります。

  • アーユルヴェーダ(Āyurveda)— 生命と健康の知識
  • ダヌルヴェーダ(Dhanurveda)— 弓術・兵法
  • ガンダルヴァヴェーダ(Gāndharvaveda)— 音楽・芸能
  • スタパティヤヴェーダ(Sthāpatyaveda)— 建築。アルタシャーストラ(政治・経済)を挙げる説もある

アーユルヴェーダの位置づけ

アーユルヴェーダは、アタルヴァ・ヴェーダのウパヴェーダとされるのが一般的です。医療や治癒に関する記述がアタルヴァ・ヴェーダに含まれており、そこから展開した知識体系とみなされてきたためです。ただしリグ・ヴェーダに結びつける説明も伝えられており、一つに定まってはいません。

この分類を押さえておくと、アーユルヴェーダとジョーティシュの関係もはっきりします。ジョーティシュはヴェーダーンガ、アーユルヴェーダはウパヴェーダ。同じヴェーダの流れを背景に持つが、別の枠に置かれてきたという関係です。

本項目は伝統的な分類の紹介であり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。

FAQよくある質問

ウパヴェーダとは何ですか?

[ヴェーダ](/term/veda/)に付随する応用的な知識体系の総称です。ウパ(upa)は近い、副次的なという意味を持ちます。ヴェーダそのものを読み解くための学問である[ヴェーダーンガ](/term/vedanga/)に対し、生活に応用される実践的な知識のほうを指します。

アーユルヴェーダはなぜウパヴェーダなのですか?

医療に関する記述がアタルヴァ・ヴェーダに含まれており、そこから展開した応用の知識体系とみなされてきたためです。そのため[アーユルヴェーダ](/term/ayurveda/)はアタルヴァ・ヴェーダのウパヴェーダとされるのが一般的です。ただし伝承によってはリグ・ヴェーダに結びつける説明もあり、文献により一定していません。