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理論・概念

ナヴァグラハ

Navagraha / नवग्रह

Definition

インドの伝統で数えられる9つのグラハ(天体)の総称。太陽・月・5惑星と、2つの計算上の点からなる。

この項目のポイント

  • ナヴァグラハはナヴァ(9)とグラハ(掴むもの・天体)を合わせた語
  • 太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星に、ラーフとケートゥを加えた9つ
  • ラーフとケートゥは実在の天体ではなく、月の軌道が交わる計算上の点

ナヴァグラハとは

ナヴァグラハ(Navagraha)は、インドの伝統で数えられる9つのグラハの総称です。ナヴァ(nava)は9、グラハ(graha)は掴むものを意味します。

天体そのものというより、運行を観察して時を測るための基準点として扱われてきた語です。

9つの内訳

グラハ対応する天体
スーリヤ(Sūrya)太陽
チャンドラ(Candra)
マンガラ(Maṅgala)火星
ブダ(Budha)水星
グル/ブリハスパティ(Guru / Bṛhaspati)木星
シュクラ(Śukra)金星
シャニ(Śani)土星
ラーフ(Rāhu)月の軌道の交点(北)
ケートゥ(Ketu)月の軌道の交点(南)

ラーフとケートゥは実在の天体ではありません。月の軌道と太陽の見かけの軌道が交わる2つの点を指し、影のグラハと呼ばれることもあります。この付近で日食・月食が起こることから、古くから観察の対象となってきました。

肉眼で見える天体と、その運行から導かれる点だけで構成されているため、天王星・海王星・冥王星は伝統的な9つには含まれません。

アーユルヴェーダとの接点

伝統の中には、グラハとドーシャを対応づける記述が見られます。たとえば太陽や火星をピッタ、土星をヴァータ、月や木星をカパに結びつけるような整理です。

ただしこの対応は文献によって異なり、統一されていません。アーユルヴェーダの診断や養生がこの対応にもとづいて行われるわけでもありません。アーユルヴェーダの側は、体つき・消化・睡眠・肌といった観察できる要素から体質を捉える立場をとります。

9つの宝石をグラハに対応させるナヴァラトナという考え方も、この体系から派生したものです。

本項目は伝統的な考え方の紹介であり、運勢や吉凶を判断するものではありません。また医学的な診断・治療を目的とするものでもありません。

FAQよくある質問

ナヴァグラハとは何ですか?

インドの伝統で数えられる9つのグラハの総称です。ナヴァ(nava)は9、グラハ(graha)は掴むものを意味します。太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星の7つに、ラーフとケートゥという2つの点を加えた構成になっています。

ラーフとケートゥは何ですか?

月の軌道と太陽の見かけの軌道が交わる2つの点を指します。実在する天体ではなく計算上の点で、影のグラハと呼ばれることもあります。この2点の付近で日食や月食が起こるため、古くから注目されてきました。

天王星や海王星は含まれませんか?

伝統的なナヴァグラハには含まれません。この9つは肉眼で観察できる天体と、その運行から計算される点で構成されており、望遠鏡以降に発見された天体は古典の体系の外にあります。