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ヨガ・瞑想・呼吸

バストリカ

Bhastrikā / भस्त्रिका

Definition

吸う息と吐く息の両方を強く速く行う呼吸法。ふいごを意味し、体を温める方向に働くとされる。

この項目のポイント

  • 名前はふいご(鍛冶で火をおこす道具)に由来し、吸う息も吐く息も自分から強く行う
  • 吐く息だけを強くするカパーラバーティとは、吸う息の扱いが違う
  • 体を温め、重く停滞したカパを動かす方向に働くとされる
  • 刺激が強いため、妊娠中・高血圧・心臓や呼吸器の不調がある場合は避けるべきとされる

バストリカとは

バストリカ(Bhastrikā)は、吸う息と吐く息の両方を強く速く繰り返す呼吸法です。名前は、鍛冶で火をおこすときに使うふいごを意味します。ふいごが空気を送って火を強めるように、体の内側の熱を高める方向に働くとされてきました。

プラーナーヤーマの一つに数えられ、ハタヨーガの文献では、息を保つ技法の一群の中に置かれています。

吸う息も、自分から行う

この技法のいちばんの特徴は、吸う息を受け身にしない点です。腹と胸を使って強く吸い、続けて強く吐く。この往復を一定のリズムで繰り返します。

似た見た目のカパーラバーティは、吐く息だけを強く行い、吸う息は力を抜いて自然に戻るのに任せます。外から見ると同じ速い呼吸ですが、内側でやっていることは別です。分類の上でも、カパーラバーティは体を清める浄化法、バストリカはプラーナーヤーマとして扱われるのが一般的です。

何に向くとされてきたか

温める方向に働くとされるため、重さと停滞が特徴のカパが増えているときに用いられてきました。消化の火であるアグニを支える文脈で語られることもあります。

反対に、熱がこもりやすいとき、のぼせやすいときには向きません。落ち着かせたいときはナーディショーダナのような静かな技法が選ばれます。

扱いに注意がいる技法

刺激が強い部類に入るため、次の場合は避けるべきとされます。

  • 妊娠中、生理中
  • 高血圧、心臓や呼吸器に不調があるとき
  • めまい、耳や目に不調があるとき
  • 食後すぐ、発熱しているとき

途中でめまいや息苦しさを感じたら、すぐにやめて自然な呼吸に戻します。回数を増やすより、独学で進めず指導者のもとで学ぶことが勧められる技法です。

本項目は伝統的な考え方の紹介であり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。

FAQよくある質問

バストリカとカパーラバーティはどう違いますか?

吸う息の扱いが違います。カパーラバーティは吐く息だけを強く行い、吸う息は自然に戻るのに任せます。バストリカは吸う息も吐く息も自分から強く行います。分類も異なり、カパーラバーティは体を清める浄化法、バストリカはプラーナーヤーマの一つに数えられるのが一般的です。

どのくらいの速さと回数で行いますか?

伝統的な指導では、まず1秒に1回程度のゆっくりした速さで10回から20回ほどの一区切りを行い、そのあと自然な呼吸に戻して休みます。速さと回数を追うより、途中で呼吸が乱れないことが優先されます。

いつ行うのが向いていますか?

空腹時が基本とされ、朝や食事の前が向きます。体を温める方向に働くとされるため、寒い季節や体が重く感じる朝に用いられることが多い技法です。食後すぐと、寝る直前は避けます。